私のデビュー戦は、「太郎君!」を連発し、トーク集がすっ飛んでしまい撃沈して終わりだった。中学生の家にお邪魔したら、役者になりきることが鉄則!しかしセリフを忘れてしまったのだから、誰も助けてくれないし、修正もきかない。トーク集は、きちんと計算されたシナリオになっているので、順番に説明をしないと聞いているほうは混乱し、いまいち説得力に欠けるもの。

> 『家庭教師派遣業シリーズ①』
> 『家庭教師派遣業シリーズ②』
> 『家庭教師派遣業シリーズ③』

さて、私がデビュー戦を失敗しA社に戻るとマネージャーが待っていた。先輩たちも会社に残っていた。マネージャーと簡単な反省会が始まった。怒られるのかなと思ったが、それどころか、「失敗するのが当たり前、どんどん数をこなしていこう!」と、励ましの言葉をもらった。そして、何と言っても大切なのはトーク集!先輩たちも同じトーク集を使って契約をとっているのだから、とにかくトークがしっかり出来るようにとアドバイスされた。

マネージャーの前で練習していたときと違って、本番はさすがに緊張して上手くいかない。実践を積むことの大切さが見にしみてわかった。

デビュー戦が終わり、すぐに2戦目が決まった。新しいアポイントだ。たしか男の子だったと思う。結果から言うと、このあと6戦ほど契約が取れずに終わることになる。何で契約が取れないのか?マネージャーいわく、トークがいけないのだそう。

私は、契約不発で終わるたびに、失敗したことをメモするようにした。トークを間違えなかったか?中学生や母に言われたことなど、事細かく記録した。そして7件目に、やっと契約を取れることになる。しかし、うれしいはずなのに初契約の状況をほとんど覚えていない。思い出せないのだ。

初契約をしたときは、「トークを覚えてよかった」「諦めないでよかった」と心から実感したと思う。マネージャーに喜んで電話もしたはずだ。会社に戻り、先輩たち3人も含めてマネージャーと食事をした。
夜ご飯は、必ずマネージャーがおごってくれていた。私が働いていた1年半、ずっとごちそうになっていた。マネージャーいわく「その分稼いで」とのことだった。

初契約は3ヶ月目に入ってからだった。給料は末締めだから初給料はなんと入社後4ヶ月目になってのことだった。

食事はおごりなので困らなかったが、われながら、よく絶えたと思う。

目先のお金だけを考えたら、よその会社で時給制で働いたほうが良いが、当時の私は、安定とかいらなかった。貯金もそこそこあったし、お金に困っているわけでもなかった。

初契約が取れてから、順調に契約が取れるようになっていった。

自分の実力もあると思うが、それ以上に契約が取れる要素がもう1つあった!それは・・・

 

> 『家庭教師派遣業シリーズ①』
> 『家庭教師派遣業シリーズ②』
> 『家庭教師派遣業シリーズ③』
> 『家庭教師派遣業シリーズ④』
> 『家庭教師派遣業シリーズ⑤』
> 『家庭教師派遣業シリーズ⑥』
> 『家庭教師派遣業シリーズ⑦』