【7378】株式会社アシロの最新の業績はどうなっているのか?

3年前に私が書いた記事では、「アシロは株価3倍を狙えるか?」という問いかけをしましたが、蓋を開けてみれば、株価はあの頃の2,000円を突破し、まさに成長を続けている姿を見せてくれていますね。

この数年間、アシロは社長が宣言していた通り、広告宣伝費やM&A、人材への投資を積極的に行ってきたようです。それが結果として、一株利益の増加、そして配当の増加という形で実を結んでいるのは、投資家として非常に喜ばしいことです。

まずは、改めてアシロのビジネスモデルを振り返り、その上で最新の業績を深掘りしていきましょう。

アシロのビジネスモデルを再確認

アシロの事業は、大きく分けて以下の4つです。

  • リーガルメディア事業: これがアシロの主軸です。一般の消費者が弁護士を探す際に利用するマッチングサイトを運営しており、弁護士側が月額の定額料金を支払うことで、安定した**「ストック売上」**を確立しています。一度契約すれば継続的な売上が見込めるのが強みですね。
  • 派生メディア事業: 人材紹介会社と転職希望者をマッチングするサイトを運営しています。こちらは成果報酬型で、人手不足が叫ばれる昨今、今後も成長が期待できる分野です。
  • リーガルHR事業: 弁護士自身の転職を支援する事業です。専門性の高い分野であり、転職が成功した際の年収の数パーセントが報酬となるため、アシロ独自の強みが活きています。
  • 保険事業: 利用者から保険料をいただく事業で、弁護士だけでなく一般消費者からも収入を得ることで、売上拡大を図っています。

3年前の記事で触れた通り、日本には17,000件以上の法律事務所がある中で、アシロの顧客数は当時898件と、まだまだ伸びしろがある状況でした。良い口コミや営業活動で認知が広がれば、さらなる成長拡大が期待できるのは今も変わりません。


最新の業績から見るアシロの現在地

さて、ここからはアシロ(7378)の直近の業績を見ていきましょう。

【売上高、営業利益の成長】

直近の決算資料を見ると、アシロは売上高、営業利益ともに順調に成長を続けています。特に、主力であるリーガルメディア事業の顧客数の増加と、それに伴う月額利用料の積み上げが、売上を牽引していることが見て取れます。

【積極的な先行投資の成果】

3年前も社長は先行投資に積極的だと話していましたが、まさにそれが現在の成長の礎となっています。広告宣伝費やM&A、そして人材投資は、短期的な利益を一時的に圧縮するかもしれませんが、長期的な企業価値向上には不可欠です。実際に、これらの投資が功を奏し、各事業の顧客基盤が強化され、収益力が高まっているのは明らかです。

【一株利益と配当の増加】

そして、私が3年前に期待していた通り、**一株利益は着実に大きくなり、配当も増えています。**これは、企業が健全に利益を上げ、それを株主還元に回す余力が生まれている証拠です。投資家としては、安定した配当を受け取れることは大きな魅力であり、企業の自信の表れとも言えるでしょう。

【Googleアルゴリズムの影響と対策】

ウェブサイトからの集客が主である以上、Googleのアルゴリズム変動は常に懸念事項です。検索結果の表示順位が下がれば、売上に直結してしまうリスクがあります。しかし、アシロは単に有料広告に頼るだけでなく、自社サイトの価値向上に継続的に取り組むことで、アルゴリズム変動に強いサイト運営を目指しているようです。これは、安定した収益基盤を築く上で非常に重要な戦略と言えます。

【今後の見通し】

足元の業績を見ると、アシロは引き続き成長軌道に乗っていると言えます。新規顧客獲得はもちろんのこと、既存顧客からの収益拡大や、新規事業の育成も進めているようです。

3年前、私はアシロを「半値になりにくいリスクの小さい銘柄」と評価しましたが、それは今も変わっていません。むしろ、先行投資が実を結び、事業基盤がより強固になったことで、その安定性は増していると感じます。

もちろん、市場環境の変化や競合の動向など、常に注意すべき点はありますが、現在の成長ペースと将来への投資姿勢を見る限り、アシロは今後も目が離せない企業であることは間違いありません。

これからも、アシロのさらなる飛躍に期待して、動向を追っていきたいですね。

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