【株】一般信用取引で長期投資をするデメリットは手数料が高いこと

1銘柄を信用取引で1年間保有した場合、発生する手数料の合計はどのくらいになるか?計算したことありますか?

結論から言いますと、保有額に対して 4.2%~かかります。

ですので、10万円の銘柄を保有していたら 4200円以上かかります。

これが100万円分だったら単純に10倍にして 42000円 です。 結構 かかりますよね?

信用取引手数料の具体例

A銘柄

株価   1000円
購入株数 100株
購入代金 10万円

この銘柄を一般信用取引で1年間保有を続ける場合のコストは?(SBI証券)

  • 買方金利(年率) 2.8% = 2800円
  • 保有後30日経過ごと、1株につき10銭(0.1円) = 100株×0.1円=10円
    ※しかし、最低低数量が100円となり、100円×12か月分で 1200円となる
  • 権利処理等手数料(名義書換料) 四半期決算ごとに1単元(100株)あたり54円徴収されるとすると、54円×4=216円

合計 2800+1200+216円 で 4216円となる。

購入金額に対して 約4.2%

仮に、保有して1年後も株価が動かなかった場合、配当がない銘柄の場合は、純粋に4.2%目減りする。配当利回り4.2%以上でやっと利益が出る計算になります。信用取引はもちろん議決権や株主優待の権利がありませんので、配当がないとキャピタルゲインが発生しない限り完全に手数料負けします。

【注意点】株価が安い銘柄を大量保有すると危険です!

株価が100円以下の銘柄を多くの単元株数を保有する場合は、もう少しコストがかかってしまうので注意が必要です。

具体例

100円の株を2000株保有している場合(購入金額は20万円)

  • 買方金利(年率) 2.8% = 5600円
  • 30日経過ごとに、1株につき10銭(0.1円) = 2000株×0.1円=200円なので、200円×12ヶ月で 2400円となる
  • 権利処理等手数料(名義書換料) 四半期決算ごとに1単元(100株)あたり54円徴収されるとすると、20×54円×4回=4320円

合計 5600+2400+4320円 で 12320円となる。

購入金額に対して 約6.2%にもアップする。

信用取引をするなら計画をしっかりと練ってから始めよう。

さて、目に見えずらい信用取引の手数料について説明してきましたが、

100円以下のボロ株を信用取引で大量に購入してしまい、含み損が出たからといって何年も保有を続けていると、毎年6.2%も現金残高が減っていくわけだ。これは決して見落とせない経費となる。

今回は一般信用取引を例にしてあげましたが、制度信用取引の場合は、6ヶ月で強制決済となりますので含み損の場合でもシステムが勝手に決済をしてくれます。一般信用は事実上、永久保有が可能なので、手数料だけ取られ続ける覚悟が必要です。

コメント

  1. […] > 【株】信用取引が長期投資に不向きな理由は手数料が高いこと […]

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