zaifトークンで1億円の確定利益が発生した場合の税金

zaifトークンで1億円の確定利益が発生した場合の税金はどのくらいなのかを計算してみたいと思います。

 

 

想定人物

月収30万円(年収360万円)
ボーナスなし
独身、一人暮らし、40歳未満
社会保険なし
マイホームなどの不動産資産はなし
生命保険非加入

 

> zaifトークンで100万円の確定利益が発生した場合の税金記事でも書きましたが、

 

基礎控除額 38万円
給与所得控除額 126万円
国民年金保険料 約20万円
国民健康保険 約25万円(地域差は大きい)

 

収入からこれらの控除額を引くと

360万円ー209万円

所得は151万円にまで減ります。

 

この所得に対して所得税と市県民税が

合計で、22万3500円の税金となります。

ここまでの税金は会社で天引きされていることが多いですね。

 

 

zaifトークンで1億円の確定利益が発生した場合、

 

ありえなそうであり得るのがzaifトークンで億り人です。

所得に1億円が上乗せされますので、151万+1億円で

1億151万円の所得になります。
※暗号通貨などで得た雑収入は給与所得ではないので給与所得控除はありません。

 

4000万円超えの所得の場合、45%(控除476万6000円)になりますので、

1億円×45%ー476万6000円で4023万円

市県民税は一律10%なので1000万円

合計で5023万円となります。

 

従いまして、5000万円ほどのの税金を追加で支払うことになります。

 

年収360万円の人がzaifトークンで利益1億円を得た場合、約5000万円の税金(所得税+市県民税)となります。

比率にして50%の追加納税なのですが、

 

さらに、

国民健康保険料が約25万円から65万円にアップされますので、40万円の追加出費がでます。

3歳未満のお子さんを保育園に入れている場合は、年間保育料が30万~40万円ほどアップ。

 

 

社会保険完備の会社で働いている場合

 

zaifトークンで1億円も稼いでしまうとなると、社会保険料が上がってしまうのではないかという心配をされるかもしれませんが、

会社から天引きされている厚生年金などの社会保険料は 「給与所得」の額に対して決まりますので、zaifトークンやFXなどの給与以外での収入は関係ありません。

 

 

結論、

 

年収360万前後の人でzaifトークンで1億円の利益を確定したら、

所得税と市県民税で5000万円ほど
国民健康保険料で40万円ほど
保育料のアップが30万から40万円ほどかかります。

 

稼いだ半分を税金等でもっていかれるというのは本当です。これが1億円ならば5000万円で済みますが10億円稼いだら5億円も取られます。

 

個人での節税対策は限界がありますし
脱税したくなる人の気持ってわからないでもないですよね・・・

 

1億円勝ったからと言って高級車を買ったり、高級マンションをキャッシュで買ったりするとあとで痛い目に合いますから、きちんと資金管理はしておいたほうが良いということですね。

 

私個人的には、今の暗号通貨の税制でわざわざ1億円の利益のために確定利益してしまうメリットはあまりないと考えています。

税制が決まって、FXと同じ申告分離課税になれば、1億円に対して2000万円の税額だけになりますので、手元に8000万円近くを残すことが出来ます。

5000万円と2000万円とでは、3000万円もの差があります。大きいですよね。

 

ただ、税金を払いたくないばかりに利益確定を先送りして、税制改革がいつまでたっても行われず現状の累進課税のままのケースも想定されます。そうこうしているうちに含み益が3000万円以上減ってしまうようでは、先に現金化してしまったほうが良かったことにもなります。

結果論ですけどね。

 

まぁ、目的が家族を幸せにするとか、マイホームを買うとか明確な目標のために暗号通貨取引を開始した人は、潔く現金化してもいいかもしれません。

明日死ぬ可能性もあるわけですし墓場までお金は持っていけません。残された遺族にも迷惑がかかります。

税金はたしかに高いですが、目的を果たすためには支払う覚悟が必要です。

 

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